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【世事関心】 2011年は映画“2012”の前兆か

2011年06月06日

 

【新唐人日本2011年6月6日付ニュース】 【司会者】先ほどの映像は、2011年3月11日に発生した、東日本大震災の模様と映画“2012”のシーンです。この映画をご覧になったことのある方は、東日本大震災と映画があまりに似ていたことに驚いたことでしょう。ただ映画の方が、規模が大きく、程度も甚大だったというだけです。

 

 
映画“2012”は2009年11月に公開され、激しい天災に直面した人々の焦りを映し出しました。しかし映画の上映後、2010年から2011年にかけて、まれにみる災害が次々と発生しました。2011年は本当に、映画“2012”の前兆となるのでしょうか。
 
2010年3月、アイスランド南部の火山を覆う氷河、エイヤフィヤトラヨークトルから煙が立ち上り始めます。2世紀近くの眠りの後、この活火山は再び目覚めたのです。3月から4月までで、2度大きな噴火が起こり、ただちにその連鎖反応が出始めました。
 
噴き出したマグマと火山ガスの熱により、噴火口を覆っていた氷河が一気に溶け始めました。通常想像しがたいものですが、火山の噴火でまず直面する最大の危機は、意外にも洪水と土石流です。大気層に拡散された膨大な火山灰は、気流に乗ってさらに広がっていきます。白い雲の上には黒く不気味な火山灰と煙。ヨーロッパの空を覆い尽くし、何日も曇り空が続きました。遠くはドイツ、さらにポーランドまでが、その影響を免れませんでした。
 
火山灰が一旦飛行機のエンジンに吸い込まれれば、エンストになる恐れがあります。そこで今回の噴火により、大西洋の空の便は壊滅的な打撃を受けました。少なくとも17,300便が欠航し、多くの乗客が世界各地の空港に足止めされました。欠航の規模は第二次世界大戦以来だとさえいわれ、航空会社に甚大(じんだい)な被害を与えました。ただ不幸中の幸いだったのが、18世紀の噴火と比べて、今回は噴火の規模が小さめで、噴煙の高さも低めだったため、天候にさらに大きな影響が出なかった点です。
 
2011年2月22日12時51分、ニュージーランドの第2の都市、クライストチャーチで、激しい地震が発生。
 
白い雲のたなびく国と称されるのどかな国、ニュージーランド。その第2の都市クライストチャーチが瞬く間に、地獄と化しました。
 
地震の規模はマグニチュード6.3で、2010年9月の地震に及ばなかったものの、今回の地震は人口の密集する都市で起こったうえ、震源が浅めだったため、甚大な被害に見舞われました。2月22日、ニュージーランドの首相は、この地震を“ニュージーランド史上、最も暗黒な1日”と表現。
 
キー・NZ首相
「事実を見なければなりません。つま、NZ史上もっとも暗黒な一日です。クライストチャーチ NZにとって、クライストチャーチ市民にとって、大災難にほかなりません。恐怖に満ちた時です。」
 
3月7日までで、すでに166人の死亡が確認され、行方不明者も200人。ニュージーランドの歴史で、最も深刻な天災の1つとなりました。
 
ニュージーランドの悲劇の余韻も冷めやらない頃、わずか数週間後に、より巨大な災難が東日本を襲うことになります。
 
日本で記録が取られ始めてから、最大の地震と津波が起こったのです。4月7日までで、死者と行方不明者は、すでに27,343人に達しました。
 
しかも地震が招いた福島原発の事故の影響は、底なしの様相を見せています。菅直人首相は3月、国民に警告を発しました。
 
これは日本にとって第二次世界大戦以来、最大の危機で、東日本全体が壊滅する覚悟をしてほしいと人々に訴えたのです。
南カリフォルニア大学 黄越強博士
「地殻は1つの塊ではなく、多くのプレートが集まっています。プレートの運動により地震が起こります。地震多発帯はプレートの境目です。太平洋を取り巻く一帯は、ちょうど太平洋プレートが周辺のプレートと隣接するので、地震や火山が頻発します。世界の9割以上の地震と8割の大地震が集中します。世界の75%の火山があります。このため“還太平洋火山帯”と呼びます。」
 
【司会者】ニュージーランドと日本で起きた巨大地震は、甚大な被害をもたらしたため、かつてないほどの注目を呼びました。しかしほぼ同じころ、世界の多くの都市でも地震が起きていました。しかも、小さくはない地震ばかりです。幸いだったのは、震源地が辺鄙なところだったり、震源が深かったりしたため、被害が深刻ではなかったことです。2010年のアイスランドの噴火から2011年の地震の頻発まで、我々に与える印象、それは地殻活動の歩みが速まっているのではないかということです。
 
3月10日、東日本大震災の前日、中国の雲南省でもマグニチュード5.8の地震が発生。11日の早朝、つまり東日本大震災の当日、インドネシアのバリ島でマグニチュード6.2の地震が発生。3月24日、ミャンマーの東北部でマグニチュード6.8の地震が発生。4月4日インド北部でマグニチュード6の地震が発生。4月5日、インドネシアのジャワ島南部でマグニチュード7.1の地震が発生。4月7日、宮城県の海域でマグニチュード7.4の余震が発生。頻発する地震は、地球が再び地質運動の活発期に入ったことを意味するのでしょうか。
 
南カリフォルニア大学 黄越強博士
「現代地震学は20世紀初頭のサンフランシスコの大地震から始まり、世界範囲の地震観測システムは第二次世界大戦後にようやく出来たので、正確でそろった地震記載の歴史は長くありません。最近数十年なのです。マグニチュード8以上の大地震ですが、1970年代 M8以上は3回、80年代は2回、90年代は4回。平均 10年で3回です。一方2000年から今までの10年余り。頻度はそれまでより3~4倍増えました。その理由ですが、まだ答えは見つかっていません。ただ一つ言えるのは、今、地球が地質運動の活発期に入ったことです。」
 
映画”2012”では、大災害の原因をこう説明しています。太陽内部で激しい核反応が起きた後、大量の中性子が放出されて地球へと降り注ぎました。微小な中性子はほぼ、他の物質と反応しないため、地球の磁場や重力も遮ることができません。そこで大量の中性子が地球を直撃し、電子レンジで加熱されたかのように、地球の内部温度が急上昇します。圧力が変化し、マグマが噴出、プレートも断裂。世界の末日がここに現れます。
 
ではこのように、実際、天文現象が地殻活動に影響を与えるのでしょうか。
 
南カリフォルニア大学 黄越強博士
 「映画“2012”の災難の原因はあり得ないでしょう。しかしおそらく天体運動は地球の地質活動に影響します。非常に小さいですが、一旦発生したら影響は甚大です。小惑星が地球を直撃するなど、恐竜の絶滅はいまだに謎ですが、様々な解釈の中で比較的よく言われるのが、小惑星と地球の衝突です。惑星が地球に直撃し大爆発が発生し、大量の灰が大気圏に入り、日差しが遮られ、多くの生物が消滅した説です。」
 
映画“2012”のもう一つの仮説が、地球内部の変化で蓄積したエネルギーがごく短時間の間に集中して放出された結果、壊滅的な災害が起こった可能性です。
 
もしこの過程がゆっくり進めば、映画のような手に汗握る、スリリングな場面は起こらないはずです。では視線を現実に戻しましょう。最近頻発する強い地震。これは何を意味するのでしょうか。地殻変化のエネルギーが短時間に全地球規模で放出され、その結果、巨大な地質変化が起こっているのでしょうか。この可能性はあるのでしょうか。
 
南カリフォルニア大学 黄越強博士
「地殻はプレートが集まったものなので、応力が一定に達すれば放出されます。突如地球全体が爆発する可能性は低いです。ただここ10年 大地震が頻発しています。この状況がピークに達したのか、まだ不明です。もっと巨大な地震が起こるのかも分かりません。」
 
これから起こりうる地震では、アメリカ西海岸、カリフォルニア州の西部から南部にかけて1300キロにわたるサンアンドレアス断層が関心を呼んでいます。1906年、世界を驚愕させたサンフランシスコ大地震は、まさにこの断層で起こりました。過去十年、ここで大地震が起こると警告する学者が尽きませんでした。
 
太平洋をめぐる地域が地震の活発期に入った今、逆にこの地域の静けさが不気味です。ワイオミング州にあるイエローストーン国立公園も、地震の発生が案じられています。
 
南カリフォルニア大学 黄越強博士
「環太平洋火山帯では南部、西部、北部で大地震が起こったのに、東部だけ起きていません。東部はちょうど太平洋プレートと北米プレートが交わる所です。つまり米国西部
ここには巨大断層があり、大地震の恐れがあります。ここから約1,600キロのところに
イエローストーン国立公園があります。これは巨大火山の上にあり、おそらく世界最大の火山です。一旦噴火すれば、北米の3分の2は火山灰に覆われます。2004年から、公園の岩盤が明らかに上昇し、学者の注意を呼びました。最近の上昇速度は弱まったものの、米西部の大地震が公園の巨大火山の噴火を呼べば大災難になります。」
 
天災といえば、まず予測できるかが問題になります。もし事前の備えができれば、被害を最小限に抑えられるからです。
 
日本、台湾、中国大陸はすべて太平洋西部の地震帯に位置しています。そこで地震は、この地域がさらされている壊滅的な災害の一つです。現在のところ、一定の周期で発生することはほぼ特定できているので、比較的正確に地震の発生時間、場所、震源の深さと強さを予測することが、今、多くの科学者にとっての研究テーマになっています。
 
南カリフォルニア大学 黄越強博士
「今の衛星システムとスパコンでも正確な天気予報は困難ですが、地震の予測は天気よりも難しいです。プレートの下なので、見えないし触れられず、地殻運動の観測・推測は困難です。地震の被害は巨大で社会への影響も大きい。地震の強度や時間、場所をある程度正確に予測できなければ、地震予報は逆に害になります。よって政府あるいは学術界も地震予測には慎重です。」
 
世界の中でも、歴史の記載を最も重んじてきた中華民族。その結果、中国には整った地震の記録や気象記録が途切れることなく残されてきました。それらの文献に基づき、中国の地震学者、耿慶国さんは1970年代から1980年代にかけて、干ばつによる地震の予測“干ばつ予測法”を打ち出しました。
 
文献に記載された8,000回余りの地震を分析した耿さんは、マグニチュード6以上の地震が起こる1年半から3年前、一定の範囲で干ばつが起きていることを発見。地震の規模が大きいほど、予測も正確になります。この方法ですでに、強い地震の予測に成功しています。
 
干ばつ予測法の仮説ですが、プレート運動の過程で熱や電気、磁力などの物理的、化学的反応がおこり、大気中の水蒸気の量が変わります。そこで地震の前に干ばつが起こるのです。しかし気象そのものが複雑なシステムで、多くの要素に影響されます。そこで学術界では、この説はいまだに異端視されています。
 

台湾交通部中央気象局 鄧博元さん

「耿慶国氏は干ばつの他、大気の電離層の変化も用いました。この2つを用いて2週間の精度にまで高めました。これはとても正確です。面白いのは、干ばつと地震の関係です。現代科学の分析では両者を結び付けるのは困難ですが、文献からこの結論が得られます。つまり背後には不思議な理が隠されています。」

 

【司会者】火山の爆発、地震と津波。これらは最も激しい自然災害に数えられます。しかし実際、人類が今日直面する災害は大地からのものに限りません。川や空からもやってくるのです。以前私たちは学校で、大自然の変化はきわめてゆっくり進むものだと教わったものですが、今日、日々変化が起こり、しかもそれはめまぐるしいうえに、あらがえません。それを前にした人類は実に無力に見えます。

 

2010年。それは中国・山東省の農民にとって実に苦しい年となりました。本来、山東省は中国でも穏やかな気候で有名でしたが、9月から140日間にもわたり雨も雪も降らなかったのです。秋、冬、春と続いたこの干ばつを、メディアは“千年に一度の干ばつ”と呼んで、報道しました。

 

中国の山東省が干ばつに悩まされていたちょうどそのころ、太平洋の向かい側のニューヨークでは逆の状況が見られました。20111月の末、大雪に襲われ、1日に50センチ近くも雪が降り積もりました。ニューヨーク市が非常事態令を発表したほか、国連本部も丸1日、閉鎖に追い込まれました。20111月は、アメリカでは観測史上、1月としては最大の降雪量となりました。

 

異常気象に苦しんだのは中国とアメリカに限らず、世界規模の問題になっていました。20107月、パキスタンは史上最も深刻な洪水に襲われ、被災者は1,300万人に達しました。201063日、オーストラリアのニューサウスウェールズ州も異例のハリケーンに見舞われました。20107月から、ロシアも歴史的な干ばつに襲われ、1000万ヘクタールの農地で収穫が絶望となり、小麦の生産量が3割も減少。世界の食糧市場を揺るがしました。

 

百年に一度、千年に一度といった名詞が最近、絶えずメディアをにぎわしています。とりわけ2012年に近づくにつれ、様々な異常気象が人々の不安を呼んでいます。地球は一体どうしたのでしょうか。これら異常気象は本当に、地球温暖化の結果なのでしょうか。

 

台湾交通部中央気象局 鄧博元さん

25千万年前、地球の最高気温は23度に過ぎず、この数千万年の気温も今より高かったのです。今、地球の平均気温は13.9度。これは地質史からみて、数億年単位でみると、高いとは言えません。だから地球温暖化ですが、本当かはまだ断言できません。工業活動による二酸化炭素の増加が気温上昇の主な原因なのかは、まだ疑問の声があります。」

 

「フィリピンの火山爆発では19916月、放出された物質が成層圏に降り注ぎ、地球の温度が0.6度下がりました。この効果は当時、工業革命による温暖化を打ち消しました。自然の力は巨大です。気候の変化は温暖化のためとは限らず、異常気象はなおさらそうです。2つ例をあげます。2002年台湾では…、2001年台風16号に襲われ、水害が起こりました。しかし翌年の2002年、前半は干ばつでした。水害のすぐ後の干ばつ、これは温暖化では解釈できません。極端な気候変化はすでに気候の影響を超えています。」

 

異常気象と地殻の活発な活動は近年、共に、我々の目の前に現れています。これは偶然なのか、それとも関係があるのでしょうか。映画“2012”の内容は、マヤの予言が元になっています。マヤの暦法によれば、5000年が大きな周期であり、西暦2012年がちょうどその周期の終わりに当たります。我々はちょうど、地球と人類の歴史の肝心な時期にいることを、マヤの予言は伝えているかのようです。

 

台湾交通部中央気象局 鄧博元さん

「天文ですが、実は比較的大きな要素です。地球は太陽の周りを回っていますが、公転の軸(軌道)は楕円形です。10万年の周期で

楕円形の軸は伸縮するので、地球に降り注ぐ太陽熱が変わります。これが一点。もう一点が地球の傾斜角度、23.5度。4万年で22度から24度になり、この変化も回帰線の位置に影響します。また地軸もコマのように揺らぎます。22千年の周期です。1つが10万年、1つが4万年、1つが22千年。これら周期と探査調査で発見した気温変化

天文変化は関係があります。少しでも変われば、気候は大きく変化します。」

 

マヤの予言では、西暦2012年は単に周期の終わりであるだけではなく、マヤ暦法全体の終わりでもあります。我々の知る文明と歴史がこの時終わりを告げ、地球は新たな時期に入るとマヤ人は考えたのです。ただし、これがどのような終わりで、どのような始まりなのかははっきりと記されていません。ではここで、視線を東洋に向けてみましょう。

 

中国、この神秘の東洋の国は、数千年来無数の聖人・知者を育んできました。この中華民族の伝統文化を貫く柱となったのが、修煉、生命の昇華、時空を超えた英知でした。そこで文字を持ち、歴史が始まって以来、中国には様々な予言が伝えられてきたのです。ではこれら予言の中に、今日の人類の運命に関するヒントが隠されているのでしょうか。

 

運勢学者 簡淑惠さん

「奇門遁甲(中国の占術)でいえば、今年は辛卯の年で、不吉な方角は東です。中国を中心にすれば、東側はちょうど日本です。東日本大震災についていえば、ちょうど推背図の第56象に当たります。全ての象には、卦と図 讖(吉凶の前兆)、頌があります。頌にあるのは海疆萬裡盡雲煙,上迄雲霄下及泉。これは北半球が核に汚染され、天と水が汚染されたとの意味です。次が金母木公工幻弄。この“金”は五行の“金”ですが、ここでは核汚染において重要な元素 セシウムを指します。セシウムの“銫”は金偏ですね。“干戈未接禍連天とは、国同士の争いはないものの、災害が起こり…空全部が汚染されるほどです。これは日本の原発事故を指します。」

 

映画“2012”では、最後、人類は災難から逃れられませんでした。しかし各国政府の協力により、何隻かの巨大な箱舟を建造。ごく一部の人が幸運にも生き残りました。現実に戻れば、現在の科学技術では、正確に地震を予測するのは困難です。しかも各国は温暖化ガスの排出削減に努力しているものの、気候変動の歯車を止めるのは難しく、異常気象は絶えず発生しています。では、人類の箱舟はどこにあるのでしょうか。

 

中国の古代の予言は、どれも人類が直面する大きな問題に触れていますが、それが世界の末日だとはとらえていません。しかも、それを解決する方法を述べています。しかし、その解決法は意外にも、巨大な津波にも耐えうる巨大船でもなく

 

また、火星への移住でもありません。全く科学技術とは無関係のものです。

 

運勢学者 簡淑惠さん

「“劉伯温碑記”には七人一路走とあります。これを旧字体で書けば“眞”ですが、“眞”の上は“七”があり、下の“はらい”は“人”ですね。だから合計でちょうど七画です。この“真”に、その後が八王二十口。この八王二十口を加えると、善良の“善”になります。今 地球の多くの変化を受けて多くの人は自省を始めました。精神面から着手すべきではと。」

 

迫りくる2012年を前に、2011年、私たちはすでに大地震や大雪、原発事故や一部地域の混乱を目にしてきました。これから一体、どんなことに直面するのでしょうか。大自然の力の前に、人類の技術がどれほど無力なのかを、私たちは思い知らされました。もしかしたら予言者たちの警告を真面目にとらえ、道徳と精神面に立ち戻る必要があるのかもしれません。映画“2012”がハッピーエンドで終われるよう、2011年をその予告編にしたいものです。ありがとうございました。次回お会いしましょう。

 

ntdtv.com/xtr/b5/2011/05/01/atext525850.html.-【世事關心】《2012》前傳--2011-.html

 

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